2022年、秋より試みた「自然療法の学び舎」ですが、
いろんな療法や体にまつわることを毎月皆さんと学び、自分の引き出しを増やしていただきました。
いろんな先生や参加者さんとの出会いがあり、私自身も今後の人生をどう生きるか考えた一年でもありました。

医療に限らず、私たちは西洋に憧れが過ぎて、足元の素晴らしい日本文化を蔑ろにしてきたように思います。
また、急激にデジタル社会が発展し、本来の人間のペースではない情報社会に投げ込まれ、
隣人の温かさに触れることもめっきり少なくなりました。ここ数年の世界の激動は、
にわかにそれを思い起こさせてくれた事象でもあったように思います。

今一度、自然の恩恵を受けられるここ鎌倉で、日本人の本来の古き良き温かい感性を、
後世に繋げていくための学びを、私たち大人世代が改めて身につけて伝えていきませんか。
 
この度、「大人の寺子屋」という形で、鎌倉をベースにして日本文化の学びの場を企画してまいりたいと思います。
この機会をぜひご活用ください!


【第6回 日本の神話「古事記」きほんのき】〈終了〉

親世代も今から学び直し、さらにこれからの子どもたちにも是非馴染んでもらいたい国語の大切な基礎「古事記」。今や親日家にまでその重要性を支持されています。
読んだつもりでまだその理解が及んでいなかったりしませんか?
日本人としてのエッセンスを改めて池田先生に読み解いていただきます。
夏休みの自由研究にもなるかとおもいますので、この機会にぜひお子達も集合!
第一人者だからこそのやさしい語り口に皆で惹き込まれましょう。

開催日:2024年8月25日(日)14:00〜16:00
師:池田 雅之氏
定 員20名
場 所:大路ビル 3F  C教室
(鎌倉市小町2−12−35)
参加費:大人2,000円 子ども(小4〜中3)500円

◆ 講師紹介


アトリエ香樹 杉本 浩美 氏

【第1回 日本の香り・塗香つくり 講師】

塗香(ずこう)とは、香木や漢薬などの香原料を指紋に入り込むほど細かいパウダー状にし、混ぜ合わせたお香です。古くは身だしなみとして身体に塗布したり、山寺など水のない場所で手を清めるために使われていました。今では香水代わりに香りをほのかにまとわせたい時など、日常で使われることが増えています。
その臭いを吸い込むことで身体を浄化しますが、 身体の浄化だけでなくネガティブなエネルギーからも守ってくれるといわれています。

さらに!この度は薬王寺さんのお部屋をお借りして、和文化を肌で感じながらの会にすることができました!!

rythmeではアロマテラピーという洋文化に触れていますが、日本の香りはまた一味違う、気品に満ちたような、背筋が伸びるような、心底落ち着くような、そんな香りを堪能いただけます。
扇ヶ谷の散策、薬王寺の佇まい、ご住職のお人柄も同時に感じていただければと思います。


鎌倉竹部

【第2回 竹で籠を編もう 講師】

かつてはわたしたちの生活と共にあり、暮らしに活用されてきた竹材。
現在ではその用途はとても限定的で竹林に人の手が入ることが少なくなってしまいました。 
しかし竹林は活かせば再び地域資源となる。
仲間とともに竹と戯れながら、竹仕事・竹細工で生業をつくり、『持続可能な竹林整備』と『現代的竹ある豊かな暮らし』の実現を目指します。


関守 桂子

【第4回 ホメオパシー入門講座&実践講座 講師】

鎌倉市在住のJPHMA認定ホメオパス、リフレクソロジスト

皮膚疾患を持つ子どもが食生活の改善によって劇的に治っていく様を目にして、薬や病院に頼らずとも治る方法があることを知り、自然療法を学び始める。 大手リラクゼーションサロンで経験を積みながら、マクロビオティック、アロマテラピー、中医学などを学ぶ中でドイツ生まれの自然療法ホメオパシーに出会う。 ホメオパシーを活用する中で様々な衝撃的な体験をし、プロのホメオパシー療法家になることを決意し、2022年10月に。デトックスが得意なホメオパシー療法は、コロナ禍を経た現在、多くの悩める方々のお役に立てるはずと信じて、ホメオパシーのキットが家庭の薬箱になることを目指してホメオパシー勉強会や、相談会を行っている。


江藤 富士江

創業110年 麻と注連縄問屋 三代目

【第5回 麻でつくる注連縄 講師】

大麻は日本の歴史そのものです。

長い長い歴史の中で、人々と植物が共存共栄していた平和な古き良き時代の記憶を、麻は持っています。

とても神聖であり、また生活に根付いていた植物です。人が生きて行く為に、麻がとても必要だったからです。

そしてまた、現代でもご神事には欠かせない神様の依り代。
祓い清めのツールとして、大切に使われています。

また、注連縄とは神様のいらっしゃる場所の縄張りです。

古来から神は自然の象徴とされており、人々の天地宇宙万物への感謝の想いが注連縄の形になり、現在まで語り継がれています。

注連縄でしっかりと縄張りを作ると清浄され…神様は安心してそこにご鎮座されます。

本来の注連縄は稲藁で、
神社の鈴縄(鈴緒)が麻なのですが、注連縄WSでは扱い易い麻を使って注連縄や麻紐の綯い方の手仕事をお伝えさせて頂きます。


池田 雅之氏

【第6回 日本の神話「古事記」きほんのき 講師】

神話の世界が私たち日本人の日々の生活からかけ離れた存在となって久しいですが、
戦後80年近く経った今、日本文化の根幹を見直す時期に入ったことは明らかです。
事実、本当の日本を取り戻すといった活動が市民レベルで食、農、教育、伝統工芸など
様々な分野で起こり始めています。
私たちは自分自身をもっとよく知るために、日本人が語り継いできた神話に一度立ち返ってみるべき
時代になったのだと思います。自国の神話を忘れた民族は滅びると言いいますが、それはきっと
真実に違いありません。「私たちとは、一体誰なのか」根本的な問いかけを忘れてはならないのです。


早稲田大学名誉教授。比較文学・比較基層文化論専攻。NPO法人鎌倉てらこや顧問。著書に『ラフカディオ・ハーンの日本』『猫たちの舞踏会‐‐エリオットとミュージカル「キャッツ」』『想像力の比較文学』、編著に『てらこや教育が日本を変える』『古事記と小泉八雲』『共生と循環のコスモロジー』、訳書に『キャッツ』『新編 日本の面影』『新編 日本の怪談』などがある。